歯や歯肉だけでなく、お口の働きもみていきます。
よく、小児歯科は、何歳から何歳まで?と質問されますが、赤ちゃんから中高生の方もカバーしています。赤ちゃんは乳を飲んでいる時期と、離乳開始後の時期では、お口の中、舌や唇、筋肉の働き方も大きく違ってきます。お子様は2歳半前後になると、20本の乳歯がはえそろい、6歳臼歯といわれる永久歯が5歳半から6歳頃にかけて、はえてきます。おおよそ小学生の間に乳歯が永久歯におきかわります。小学校高学年から中学にかけて、12歳臼歯といわれる7番目の歯がはえて、28本の永久歯がすべてはえそろうまでを、みていきます。
はえそろっても、しばらくは、幼若永久歯といって、成人と比較して、歯は、まだ本来の硬さになっていません。そのため、むし歯になりやすいのです。又、根の方も完全にできあがっていないのがこの時期です。ケガにも注意しましょう。
成人の健康な歯、口になっていくように、お手伝いしていくのが、小児歯科です。
感染症であるむし歯、歯肉炎の予防と治療
…例えば、はみがきしているのに、むし歯になっていませんか?
ごいっしょに原因を探していきましょう
よりよい唇・舌・顎の発育、筋肉の動きへ
…例えば、指しゃぶり・おしゃぶりで歯並びがおかしくなっていませんか?
原因や、やめる時期・方法を考えていきましょう
歯の生える力や顎の成長をいかしながら乳歯から永久歯へのよりよいはえかわりを促して、できるだけ良いかみあわせや歯並びになるようにしていきます。又、それを阻害するような点があれば排除していきます。
…例えば、下の顎の前歯、乳歯が抜ける前にその裏側(後ろ)に永久歯がはえてきたみたい?
ご心配ですね。でも、乳歯の前歯を抜いて、はえてきた永久歯の前歯のスペースを作れば、舌の力で自然に歯の列に入っていく事が多いですよ。この時スペースが足りないなら、お隣の乳歯を少しけずってスペースを作ってあげられるかもしれませんね。必要があれば、時期に応じた矯正治療についてお話します。(当院矯正歯科医と小児歯科医との連携)
ご心配な事がありましたら、矯正歯科医に直接ご相談して頂けます。(無料)
日頃、(1)(2)(3)の3点を基本に、お子様のお口を拝見しています。
又、この時期、思いがけない外傷での来院があります。当院口腔外科担当医と連携して治療にあたります。
より高度な医療機関での診療が必要と思われる場合は、連携病院と連絡をとります。
小さいお子様が、笑顔で歯科医院にこられるよう、歯科医、衛生士他スタッフ一同願っています。そのためには、むし歯にならないよう、フッ素塗布・シーラント(歯の溝をけずらないでうめる)等のケアだけですめば、お子様の負担も少なくて済み、歯科医院に行くのを楽しみにしていただけますね。
まず、お子様が安心して診療を受けて頂けるようにしています。Tell Show Do(TSD法)といって、これからする事をお話して、スタッフがするのをみてもらいます。次に当院では、お子様が実際にクマさんに、してみます。“さあ、今度は、○○ちゃんの番ね”と、はじめてお子様のお口にさわります。
上手にできたらもちろん、もしお母様が期待された程できなくても、“がんばったね!かっこよかった!上手だったね!”と、いっぱいほめてあげましょう。お子様の様子をみながら、診療をすすめていきますが、お子様が不安を感じているようなら、診療中、お子様と手をつないで、安心させてあげて下さい。
又、安全やできるだけ痛くない治療を心がけています。むし歯の治療が安全に確実に行えるよう、ラバーダム治療もしています。むし歯のけずりかすや、お水がノドの方へいってむせたり、お薬のまずい味がしたり…という事がありません。
麻酔時には、電動の器具でゆっくり麻酔液を入れる事により、できるだけ痛みを感じないように注意しています。
歯並びがご心配という場合、矯正歯科医がご相談をお受けし、必要があれば矯正治療をおこなっています。矯正が必要な場合も、始める時期は、お子様の咬みあわせや、歯並びの問題によって違ってきます。お子様の成長・発育をみながら、矯正歯科医と小児歯科医とが連携して、時期や使用する装置を決めていきます。